Snow Of Lieースノー・オブ・ライー


9時までは、まだかなりの時間がある。


ストーブを点け、自分の席に座ると同時に、机に突っ伏して目を閉じた。



ここの学校は、何故か終業式はクリスマスイブにある。


校長の嫌がらせなのか何なのか、恋人の居る生徒は浮き足立つ事も出来ず、文句を吐き出す。


・・・・・・ついこの前までは、私もそうだったのに。



「おはよー・・・・・・、って、千冬か。

今日ははえーのな」



扉を引く大きな音と共に、男子の声がする。


私の、一番嫌いで、一番近い、そんな人。



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