Snow globe
けいくんが、好きなんです
「けーいくん!」
家のチャイムが聞こえて、真っ先に玄関に立っていた彼に駆け寄る。
「うぉっ!」
「けいくん、おはよ」
直ぐ目の前で止まった私に驚いた顔をするけいくんに挨拶をすると、私の頭を撫でながら返してくれる。
昔からのけいくんの癖に、少しほっとした。
「ん。おはよ」
胸がきゅんっと高鳴る音が聞こえる。
けいくんは隣に住んでいて、私の小さい時からの幼馴染で好きな人。
私の、叶わない恋の相手……。
「お母さん行って来まーす!」
リビングに居ると思うお母さんに向かって叫ぶと、お母さんも何処からか叫んで返してくれた。
「いってらっしゃーい!」
「よし!学校行こ?」
お母さんの声を聞いてからけいくんの手をとって玄関の扉を開けて出てみるととそこは、真っ白な世界が広がっていた。
昨日降って積もった雪に今は太陽の光が反射していて眩しい。
テンションが高くなるけれど、寒さに震えて大人しくなる。
マフラーに顔を更に埋めて、けいくんの手を握る力を少し強めた。
幼馴染の特権を使ってしまう私は、狡くて、酷くて、最低。
そんなこと分かってるけれど、彼から離れたくなくて知らないふりして話を続ける。
家のチャイムが聞こえて、真っ先に玄関に立っていた彼に駆け寄る。
「うぉっ!」
「けいくん、おはよ」
直ぐ目の前で止まった私に驚いた顔をするけいくんに挨拶をすると、私の頭を撫でながら返してくれる。
昔からのけいくんの癖に、少しほっとした。
「ん。おはよ」
胸がきゅんっと高鳴る音が聞こえる。
けいくんは隣に住んでいて、私の小さい時からの幼馴染で好きな人。
私の、叶わない恋の相手……。
「お母さん行って来まーす!」
リビングに居ると思うお母さんに向かって叫ぶと、お母さんも何処からか叫んで返してくれた。
「いってらっしゃーい!」
「よし!学校行こ?」
お母さんの声を聞いてからけいくんの手をとって玄関の扉を開けて出てみるととそこは、真っ白な世界が広がっていた。
昨日降って積もった雪に今は太陽の光が反射していて眩しい。
テンションが高くなるけれど、寒さに震えて大人しくなる。
マフラーに顔を更に埋めて、けいくんの手を握る力を少し強めた。
幼馴染の特権を使ってしまう私は、狡くて、酷くて、最低。
そんなこと分かってるけれど、彼から離れたくなくて知らないふりして話を続ける。
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