恋愛図書館
どおりで…
結歌の交友関係を当たっても、広部さんに辿り着かなかった訳だ。

でも。


「わかりましたが…

どうして結歌は、広部さんだけには心を許してたんでしょうか…?」


ーあの子はね、誰にも心を許さないー

それは俺ですら、例外なかったのに。



「…

それは…
それは私も、彼女と同じ境遇だったからです」


同じ境遇、
それは虐待されてた事を物語ってて…

思わず見開いた目を、広部さんにぶつけると!


伏目がちに小さく頷きが返されて、続きが語られた。



「…彼女と出会ったのは、立ち入り禁止になっていた何かの施設跡地でした。

そこは私が、酷い虐待から逃げてきた時の隠れ家のような場所で…
ある日、泣いていた彼女がそこに居ました。

お互い、相手の怪我を目にして…
色んな状況から何となく、同じ境遇だと感じたんでしょうね。

最初は言葉も交わさずに、ただ一緒に居たんですが…
徐々に心を開き合って、いつしか戦友となりました」



だから広部さんは…
結歌の精神症状に詳しかったんだ。
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