恋愛図書館

「…っだったら！俺が全部賄いますっ！

桜菜は俺が育てるつもりいましたしっ、
もちろん結歌の事も！俺に任せてもらうつもりでしたっ…！」


「お前の施しなど受けん！
それに、桜菜を渡すつもりもない。

戸籍上、お前は他人だ。
結歌の忘れ形見になる孫を、渡す訳がないだろう！」


「そんなっ…！」


天真爛漫で愛らしい桜菜は、いつしか祖父母の心を掴んでて…

懸念してた最悪なパターンの可能性に、困惑を極める！



「っ、お願いします…

それでもどうかっ…
…俺に責任を取らせて下さい…！

何でもしますっ…
結歌も桜菜も、必ず守り抜きます！」


「わからん奴だな…
そうなれば、いつまでもバイトという訳にはいかんだろ！

…悪いが、お前の事を調べさせてもらった。

飲食店は勤務時間も長い…
その間、桜菜はどうする？
寂しい思いをさせるのか！？

しかも開業を考えてるらしいが…
それも難しくなるぞ？
夢を捨てるのか？
それを娘が喜ぶと思うのか！？

第一…
無理してお前も、父親の二の舞になったらどうする？」