恋愛図書館
「じゃあさ、教え合いこしよっか!
俺もそのうちドルチェ学ばないといけないし。
結歌なら、スイーツの腕がプロだからすぐに上達するよ」


「そーかなぁ…
でも教え合いこは賛成です!

ただスイーツが得意なのはね?
仕事柄もそーなんだけど、子どもの時からのキャリアがあるからなんだよね…」


「へぇ、夢がケーキ屋さんだったとか?」

箸を進めながらの何気ない質問が…


キミの語りに火を点ける。


「惜しい!
夢はカフェ屋さんですっ!

だってケーキ屋さんだと、みんなの食べる顔が見れないでしょ?
その点カフェは、目の前でたくさんその顔が見れます!

美味しそーな顔とか、幸せそーな顔とか、喜んでる顔とか。

もうこっちまで幸せになっちゃうしっ、最っ高に楽しいと思わない!?

もともとはねっ?
お父さんが甘い物大っ好きで、作り始めたんだけど…
いつもすっごく喜んでくれて。
めちゃくちゃ美味しそーに食べてる姿が嬉しくてさぁ!

それからお菓子作りにハマっちゃって。
今ではもっともっと、たくさんの人のそーゆう顔が見たいなぁって」
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