恋愛図書館
当然、歌い終わった後は…
腕の中に閉じ込めて、キスの嵐。



「っっ……、も、道哉っ?…しつこいよ」


「…ひどい事ゆーなよ。
これでもセーブしてんのに…」


「だって…!
早く道哉のおせち、食べたいもんっ…」


「…っ、色気より食い気かよ。

けど俺も、結歌のスイーツおせち食べたい」



年末、「私も作るっ!」って言い出して、
スイーツおせちを手掛けた結歌。


オーブンの取り合いとか、作業テーブルの陣地争いとかしつつも…

その空間は笑顔で溢れてて。


たまに…
いや、けっこう頻繁に摘み食いするキミに吹き出したり、キスしたり。

その時間は鮮やかで楽し過ぎた。



巧ん家の分まで用意してくれてて…

受け取った巧は、「お前ら最強コンビだな!」って大喜びしてた。


「イカコンビです!」って、1人で盛り上がってるキミを映しながら…

楽し過ぎた時間を、未来の日常にしたくなった。



"この道で何らかのトップを目指す"
その夢を、キミの夢と重ねて…

この最強元イカコンビで、最高のカフェを実現したいと思った。


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