御曹司と溺甘ルームシェア
「俺なりの労りです」

冷淡にそう切り返せば、じいさんは不満の声をもらした。

「ならば、もっと優しくせんか」

じいさんはベンチから立ち上がると、寧々に顔を向けた。

「寧々ちゃん、今度うちに遊びに来るといい。歓迎するぞ」

「会長!」

まだ話したりない様子のじいさんに業を煮やした秘書の高木が声をかける。

「ああ、わかった、わかった」

秘書の高木に急かされ、じいさんは渋々といった顔で秘書の高木と一緒にこの場を歩き去る。

じいさんの姿が見えなくなると、寧々もベンチから立ち上がり俺に食ってかかった。

「ちょっと、私を無視して勝手に話を進めないでよ!何よ、曾孫って」

「婚約って事は近いうちに結婚するだろ?子供の話もそう遠い未来じゃない。妻を愛でればそのうちコウノトリがやってくるさ」
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