御曹司と溺甘ルームシェア
「性格も温厚だし、キープしとくにはいいんじゃない?悪い噂もないし、次男だしね」

「寧々にしては甘い回答だね。確かに、岡田君優しいもんね」

美奈がニコニコ顔で同意する。

「でも、恋人がいるかもしれないけどね」

私が冷ややかに言うと、美奈はちょっとむくれた。

「うっ、寧々の意地悪。そこで落とさないでよ。あれだけ、ハイスペックなんだもん。言われなくてもわかってるわよ。じゃあ、冷泉君は?」

すぐに気を取り直して美奈が冷泉に目を向ける。

冷泉響人……。

私の双子の弟と談笑しているあいつの顔を見ると、自然と私の身体が強張る。

冷泉響人は明治から続く冷泉商事の御曹司。冷泉家は元華族という由緒正しい家柄で曾祖父が家具職人だったうちとは格が違う。

身長百八十二センチの長身に、中性的な綺麗な顔立ち。祖母がイギリス人だったこともあり、瞳と髪は綺麗な淡いブラウン。
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