御曹司と溺甘ルームシェア
鷹頼が副社長になるのは、当初から予定されていた事だが、役員会議に出席した事のない寧々が知る由はない。
鷹頼には幸せになってもらいたいし、寧々だって……幼稚園から高校まで一緒だったのだから、同じ時間を過ごしてきた仲間としては結婚して子供を生んで女としての幸せを手にして欲しいと思う。
それを叶えてやれるのは多分俺だけだ。他の男では彼女には近づけもしない。
鷹頼の言う『ボランティア精神』なのかもしれない。
いや、……それは自分のしてることを正当化するための詭弁だな。
一番の理由は、もう自分が黙って見てはいられなくなったからだ。
寧々がこのまま一人でいるなら、俺が一生をかけて付き合おう。そう思った。
これは……俺なりのけじめの付け方だ。
「あの寧々ちゃんをメール室で働かせるなんて、お前もサドだよね。彼女のクレジットカードだって全部止めさせたんだろ?鷹頼には出来ない芸当だよ」
成介が俺をからかうと、俺はムスッとした顔で答えた。
鷹頼には幸せになってもらいたいし、寧々だって……幼稚園から高校まで一緒だったのだから、同じ時間を過ごしてきた仲間としては結婚して子供を生んで女としての幸せを手にして欲しいと思う。
それを叶えてやれるのは多分俺だけだ。他の男では彼女には近づけもしない。
鷹頼の言う『ボランティア精神』なのかもしれない。
いや、……それは自分のしてることを正当化するための詭弁だな。
一番の理由は、もう自分が黙って見てはいられなくなったからだ。
寧々がこのまま一人でいるなら、俺が一生をかけて付き合おう。そう思った。
これは……俺なりのけじめの付け方だ。
「あの寧々ちゃんをメール室で働かせるなんて、お前もサドだよね。彼女のクレジットカードだって全部止めさせたんだろ?鷹頼には出来ない芸当だよ」
成介が俺をからかうと、俺はムスッとした顔で答えた。