深夜0時、キミと待ち合わせ。
「……」


私は歩くのをやめ、すっかり立ち止まってしまった。


夜の図書館で会う真夜中くんは、明るくて、のんびりしていて、私の肩を枕扱いして、つかみどころがなくて……。

いつも笑っている。


本当は、真夜中くんも、辛い恋をしているの……?


「あっ、紗帆ちゃーん!紗帆ちゃんだよねっ?」

「っ」


うつむいて考え込んでいたら、背中を叩かれ、一文字すら発することが出来ないほどに驚いた。
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