深夜0時、キミと待ち合わせ。
「無言ちゃんも毎朝疲れるっしょ。好きでもない男の声で起こされて」

「え、あ、ううん……。図書館で夜ふかしすると自力で起きれないから助かってる……」

「ははっ」


あ……、笑った。

肩から伝わる。
頭が大きく揺れて、これはちゃんと楽しんでいる証拠。

よかった……。
真夜中くんが、笑ってくれた。


「無言ちゃんのそういうとこ、いいね。やっぱりふたりきりでいる時が一番落ち着く」


あ……れ。

涙が、ぽたっと胸元に落ちた。

真夜中くんには気づかれていない、大丈夫。

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