深夜0時、キミと待ち合わせ。
それは、こっちのセリフ。

眠っている姿しか、見たことがなかったから。


「あのさ、一晩中ここにいるの結構暇なんだ。だから、また来なよ」

「え……」

「心配しなくても、変なことはしない。さっきみたいな奴らがいたら、すぐに目も塞いであげる」


少し目線をさ迷わせた後に、私がうなずいてしまったのは……。

ただ、嬉しかった。

会いたいと思ってくれたことが。


それだけだった。


はじまりは、深夜0時。
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