深夜0時、キミと待ち合わせ。
私が図書館から帰ってきたのは、朝3時過ぎ。

そこからベッドに入って、目覚ましのアラームにも気づかずに、もうこんな時間。


「ご、ごめんなさい、柿崎さん、私起きれなくて……」

「ううん、ののこそ、いつも紗帆ちゃんに起こしてもらっててごめんねっ!どうしたの?昨日は紗帆ちゃんの方が、ののより帰ってくるの遅かったよね?」


真夜中くんとの図書館を思い出して、ドキッと心臓が驚く。

あの夜のことは、秘密にしておいた方がいいような気がした。


「あ……、あっ、柿崎さんは、昨日も夜まで彼の部屋にいたの?」

「えー?えへへー、……うーん、やだぁ、紗帆ちゃんっ」

「う」


照れ隠しなのか、着替え途中の私の背中を、バチンと平手で叩く。

……痛い。
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