深夜0時、キミと待ち合わせ。


その後、柿崎さんはすぐに彼の元へ行き、私はしばらく経ってから図書館へ向かった。

いるかな、真夜中くん。

……いや、いなくてもいいんだけど。別に。会いに行ってるとかではないし。


「…………」


嘘。

今日も、いるといいのに……。


図書館の重たい扉を開ける。

静か……。


階段に向かい、手すりをつかんで、上がっていく。
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