溺愛されすぎっ!!
いくらでも言う機会は、あるよね。



そう思ったのに……。



花火の日も、夏祭りの日も……。



カラオケの日も、遊園地の日も……。



なぜか、あたしは、言うことができなかった。



月星への好きも、羽海へのごめんなさいも。



どちらも、両方、言うことができなかった。



そんな状態のまま夏休みは終わりを告げ……。



秋、文化祭の季節に突入した。
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