You…
「少なくとも、今の晃よりは瀬川先輩の方が好きだからっ!」


無性に腹立たしかった。

こんなことになるなら、晃に相談なんかしなきゃよかった。


すると晃は、片手で頭を搔きむしる。


「じゃあ、もういいよ。奈々の好きにすれば?」


その瞳は、今まで見たことがないくらい冷たく見えた。


なに…よ。

“好きにすれば?”って…。


それならもう晃の言う通り、好きにしてやる…!
< 172 / 437 >

この作品をシェア

pagetop