You…
上靴を履く大きな足と、ローファーをしまう大きな手。


ふと目を向けると、…それは晃だった。


「おはよー!」


なんて、前までならなにも考えずに声をかけていたのに、今では…その言葉すらも出てこない。

そして、晃は去っていく。


優花との教室での会話を聞かれてから、…3ヶ月。


あたしと晃との間にできた亀裂は、そう簡単に修復できるものではなかった。
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