You…
あたしは、瀬川先輩の顔を覗き込む。


すると、瀬川先輩は困った表情を浮かべる。


「なんか優花ちゃんが、急用を思い出したみたいで…」

「優花がっ?」

「うん。それで、晃が優花ちゃんを送って、そのまま帰るんだって」


この遊園地は、再入場不可。

一度出てしまったら、もう帰るしかないけど…。


今日優花に用事があるなんて、聞いていなかった。


「あたし、ちょっと優花に確認してみます!」
< 96 / 437 >

この作品をシェア

pagetop