強引同期が甘く豹変しました
「…なぁ、永井のお父さんの趣味って何?」
その日の夜。ベッドの上で腕まくらされながら、私は矢沢と他愛ない話をしていた。
すると突然、矢沢がそんなことを聞いてきた。
「うーん、何だろ?最近は知らないけど、昔は釣りとか?結構好きだったよ」
「…釣りかぁ。俺バス釣りくらいしかしたことないけど…とりあえず釣り竿は買っとこ」
「何で?」
「何でって、おまえのお父さんが釣りやるなら、俺も一緒にやれたらいいなぁとか。やっぱ思うじゃん?だから仲良くなれるきっかけ、リサーチしとこうかと思って」
矢沢はそう言うと、私をそっと抱き寄せて、おでことおでこをくっつけてきた。
「リサーチ…か。さすが、デキル男ですねー」
笑って言うと、矢沢もクスッと笑う。
「だって、万が一結婚反対とかされたら嫌だし」
ジーッと見つめてくる目。
パッチリとした切れ長の目は、相変わらず綺麗で羨ましい。
「矢沢って…マツゲ長いよね」
「おまえも長いじゃん」
「そう?」
「目つむってみて」
言われるまま、私はそっと目を閉じる。
そしたら矢沢は、私のおでこに優しくキスを落とし、次は頰に、それから唇にも…そっとキスをした。