いい人に恋してます。
「うわー!すごい!」
ホテルに着き、フロントで手続きを済ませ部屋に着くと、タクシー内での態度が嘘のように文乃がはしゃぎだす。
「すごいな。」
広い部屋にきらきらと輝くシャンデリア。
夜景が一望できる一枚ガラスの側の机には冷えたシャンパンまで置いてある。
「まるで俺達が新郎新婦みたいだな。」
「…そう、だね。」
照れた真っ赤な顔で見つめてくる文乃に、どきりとさせられる。
今日は一滴も飲んでないはずなのに、まるで度数の高いウィスキーでも一気に飲んだかのように身体の温度が上昇する。