いい人に恋してます。


意を決して浴室から出る。


高鳴る鼓動を抑えつつ、ベッドへと向かうと想像していなかった光景が目に飛び込んだ。


ベットの上で、まるで猫のように丸まっている文乃の姿。

すーすー、と規則正しい息遣い。


寝てる。



まじかよ。

若干痛くなったこめかみを片手で抑えつつベットへ近づくと、安心しきったように気持ち良さそうに眠る文乃。


その表情に愛しさを感じて、頬を撫でる。


そうだよな、今日は疲れたよな。

特に文乃は今日一日泣きっぱなしだった。

そりゃ、深い眠りに落ちるだろう。

< 313 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop