いい人に恋してます。
「それにしても、最後のお店の店長さんにはびっくりしたね。
私たちのこと、カップルだと思ってるんだもん。」

我ながら好調な滑り出しだ。

「あぁ。電話で下見させてくれって頼む時に言っといたんだけどな。
だけど、若い白石とカップルに間違えられるなんて光栄だな。」

「そんな、私若くないよ!」

妹と思われてしまうこの年齢差がネックの私はつい語気が強くなってしまう。

「白石が若くないなら、俺はもうおじさんだよ。」

眉を寄せながら笑う柏木さんに胸が苦しくなる。

お願いだから、そんなに私との距離を開けないでよ。
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