天使のメガネ



アルスは私に背中を向けたまま、
本をめくる音だけが部屋に響く。


「あ、アルス……」


私はアルスに声を掛けた。


アルスは無視して、振り向いてもくれない。



……。


やっぱり、私は嫌われてしまったんだ……。


絶望感が私を包む。


「ね、ねえアルス……」

尚も返事をしてくれないアルス。


ああ……どうしよう……。


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