天使のメガネ
「みなみ……あんな事で君を嫌いになんてならないからね」
アルスは言った。
「君がいくらバッテンのシイタケを吐き出したからって、君を嫌いになんてならないからね」
……。
「暫く部屋が酸っぱかったぐらいで、君を嫌いになんてならないからね」
……。
「気絶した君の口を拭いたり、足を拭いたりして、ついついもらいゲロしてしまったからって、君を嫌いになんてならないからね」
…………。
「君の冬休みの宿題のノートに、ついついリバースしたからって、君は僕の事を嫌いになんてならないよね?」
…………。
「君の冬休みの宿題のノートを乾かしていた僕の事は、大好きだよね?」
もう、いいわっ!!
ついつい手に取った英和辞書で、
アルスの頭をひっ叩いた。