バンテスト魔法書の保持者
「リューラ、ワースト1と呼ばれているぞ」


「リオウ、知らない?私、今それあだ名」


「そうか。なかなか面白いな」


「そう?」


私とリオウが会話すると、リルさんは顔をしかめている。


リルさんはルリを見下すように一別した後、私達の方、いや、リオウの方にやってきた。


リオウはというと無表情。


だけど私にはわかる。


心の中では嫌がってるだろう。


「リオウ様、ワースト1とはどういう関係ですか?」


「‥‥‥リルはどう思う?」


お、呼び捨てで呼んでるんだ。


「えっと、幼なじみですか?」


「‥‥‥一応?」


「おい、一応とはなんだ」


「なんとなく?」


リルさんをほっといて話していると、またリルさんの顔が歪んだ。


可愛い顔が台無しだな~


ルリはリルさんを無表情で見ていて、感情があまりわからない。


鍛えられたポーカーフェイス。


あ、ちょっと格好いいかも。


「リューラ、ルリ」
「リューラさん、ルリさん」


なんとも言えない空気の中、ルシータとランナが登場。


この状況だと救世主感があるな。


「と、リオウ様」


ルシータはリオウを見、頭を下げる。


リオウも軽く頭を下げた。


リルさんは、またもやリオウの知り合いが現れたことにご不満な様子。


んーリオウ、ファンクラブが近いうちにできるんじゃ?
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