期間限定の恋、はじめました。
「先輩、私大丈夫ですから!」


「……」


「今日で私たち終わりにしましょう!5日間だったけど、私…先輩と付き合えて本当に本当によかったです」


「……俺も楽しかったよ」


先輩からその言葉が聞けただけで私はよかった。


この5日間無駄じゃなかったって思えた。


「最後に握手でもする?」


そう言って、先輩は手を差し出す。


「……はい」


私も手を差し出し、先輩の手を掴んだ。


「ありがとう」


そう、先輩は呟いた。


私も「ありがとうございました」って伝えたかったけど。


言ってしまったら本当に終わりなんだ。


そう思うとどうしても言葉が喉につっかえて言えなかった。


外はまだまだ冬の気配を感じさせるくらい寒かったのに、先輩の体温はとても温かかった。





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