溺愛伯爵さまが離してくれません!
「・・・では、大分打ち解けてきたようだしここからは当人達で。私達は一旦この場から離れましょう」

父の一言で、部屋の中は私達だけになってしまいました。

二人になった途端に、しん、と静まり返る部屋。
どう切り出して良いのか分からず、俯いてしまいます。

そんな私を見てグレイスはふっと笑うと、

「そんなに固くならないで、リーナ。ただ話をするだけじゃないか」

「そ、それはそうですが・・・」

伯爵さま以外の人と部屋で二人きりなんて、ましてや私生活で男性と二人きりなんて経験したことも無く・・・。

「どうしたらいいかわからなくて」

そんな私をグレイスはまじまじと私を見つめていました。
その視線が恥ずかしく、俯いたまま顔を上げることが出来ません。


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