無愛想メガネくんに恋をしました
場内が一気に沸きだった。
もういいや、
この際だから思いっきり楽しんでやる。
そう思い俺は本郷さんを見た。
よし、俺のこと見てる。
普段しゃべんねーからいい機会だよな。
ずりーかもしんねーけど、、、。
俺は深呼吸をして歌い始めた。
「ねえ、もっと仕掛けてよ
その仕草何もかもが
君の僕への贈り物
独り占めしていたいから」
、、、、、届け。
俺はそう思いながらがむしゃらに歌った。
曲の終盤にさしかかったところで
「独り占めしてほしいから」
、、、、、、、やっべえ。
今俺本郷さんの顔見て歌ってたよな。
っつーか超目あったし。
やべーよ恥ずかしすぎんだろ。
完全に無意識だった。
俺はそう思いながらすぐに目をそらして
何事もなかったかのように歌い始めた。