強引でもいい、私を奪って。【SPシリーズ大西編】


「どうぞ、お気になさらず」


高浜さんはそう言って微笑むけど、銅像のように立ったまま。

もしかして、これが警護の基本姿勢?


「高浜さんて、すごい。はる……大西さんなんて勝手に冷蔵庫開けるし、でーんと座ってテレビ見てましたよ」


しかも、くだらないお笑い番組を見て大笑いしていましたよ……。

チクってやると、高浜さんはため息をついた。


「それはいけませんね。よく言っておきます」

「あの人、大丈夫なんですか? 昨日見たところ、SPの中でも一番幼いと言うか……」

「ええ、一番年下ですね。でも、ちゃんと訓練されていますから、大丈夫ですよ」


高浜さんは私を安心させるように、優しく微笑む。


「あなたの警護をうちの班で受け持つと決まった時、あいつは真っ先に自分が担当になると志願したんです。担当というのは、常に一緒にいる役割、という意味ですが」


高浜さんの説明によると、SPには車を運転する役や、見張り役、見回り役など、色々な役割があるみたい。

そのなかでも私に一番近い位置を、悠が自分で選んだと言うの? どうして?


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