強面勘違い年下男と見た目詐欺なアラフォー女
大股三歩というくらい軽くこちらの歩道へと渡ってきた後藤君は、ツカツカツカと私の前に立った。

というよりも

…ん?

滋さんの前に立った?

あれ?

もしかして?

愛人疑惑云々の原因は……

『緒川さん、こんばんは。退勤ぶりっすね?
飲まれるならご指名して欲しかったんすけど?』

『あ、ああ。いえ。私は飲めませんし、食事だけでしたし』

言ってしまって、あ!と思った。

食事だけってなんか意味深か!?

そういう意味に取れるか!?

というよりも原因はお前か滋さん!!!
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