強面勘違い年下男と見た目詐欺なアラフォー女
『さて。色々と整理させて下さい。後藤さんは最初に付き合ってくれと言われました』

『順番を間違えたんす。テンパってて…』

『でも私には恋人が居ると』

『奪おうと思ってました』

『……ゴホンっ、で。訳ありの恋人から奪って付き合おうと思っていた』

『…っす』

『で、今日。先程、後藤さんの気持ちを私は聞いた』

『……』

『好きだから付き合って下さい、でも恋人居るんですね?
でも俺アナタを見てるとムラムラするんです。
……最後のは一体なんなんですか?』

『~~っから、どうしてソコに拘るんすか!?
他に拘るとこあるでしょ!?』

『いや、告白になんでムラムラが出てきたんだろうって…疑問になりませんか?』

『それぐらいっ好きだっつー事っすよ!!!
芙未さんの事を性的な目で見ているって事っす!!!
俺が付き合って欲しいって言った時
芙未さんオトモダチがどうとかセフレがどうとか言ってはぐらかしましたよね!?
だから、ハッキリと、どういう好きかを伝えたかったんです!!!』

小声で叫ぶという芸当をする後藤君はTPOを弁えてらっしゃる。

どう考えても今の内容は、公共の場ですべきじゃないものね。

じゃなくてだ!!!
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