強面勘違い年下男と見た目詐欺なアラフォー女
とにかく後藤君の顔を見ずに退社したかった

私は、後藤君が外回りから

帰社していない間に

ダッシュで『お疲れ様ですーーーっ』

と言い逃げて愛車、と言う名の自転車

(まとらっせ号)の所に行った。

籠に荷物を詰め込みとにかく発車して

1mでも会社から離れたかった。

ホッとしたのが運の尽き。

誰かが私の肩にポンっと手を置いたので

振り返った。
< 59 / 73 >

この作品をシェア

pagetop