強面勘違い年下男と見た目詐欺なアラフォー女
『…いえ、ほら。互いにいい歳ですから、お付き合いと一言で言っても色々な関係が出てくるので、ソコの所をハッキリさせておかないとと思いまして……』

にっこりと良くある風に言うと、スッゴイ顔をされた。

何と言えば良いんだろう、すごむという『あ゙あ゙んっ!?』という感じの顔だ。

ご覧よみんな。コレが彼の本当に怒った顔だよ。

いつもと違うよ?

10倍凄味があるよ?

それでもにっこりと笑っていなす私。

社会人歴なめんなよ。アルカイックスマイルの1つや2つ平気で出さなければ女子社員なんてやってられないですことよ。

『…普通の!恋人としてっですよ!なんっすかそのオトモダチって』

『まあ都合の良い女?所謂セフレでしょうかね』

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

『いやいやいや一般論です一般論。
ハッキリさせておかないとお付き合いにも色々と種類があるものですから。
…ええと、後藤さんは、普通の世に言う恋人として付き合って欲しいと?』

『…さっきからそう言ってんすけどね。
というよりも……緒川さん、恋人いるんですね』
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