短編集「堅苦しく、融通が利かない」
斎藤「どの段階でそう思わせちゃったんだろう…」
みよ「ごめんね。斎藤くんの認識、改めるね」
みよ、スマホを取り出す。
みよ「肉好き、と…」
斎藤「何に書いてるの?」
みよ「走り書き、っていうアプリにだよ」
斎藤「そうなんだ」
みよ「じゃあ…はい、しいたけ!」
斎藤「ちょっと待って!!」
みよ「はい?あ、カルビ焦げちゃう」
みよ、手早くカルビを取り、タレを付けて、口に入れる。
みよ「ハフハフ、うんま」
斎藤「ちょっと待ってよ!なんでしいたけなんだよ!」
みよ「しいたけ美味しいよ?肉厚で…」
斎藤「俺は本当の肉が食べたいんだよ?!」
みよ「本当の肉厚のしいたけだよ?」
斎藤「いや、本当の肉だよ!肉厚じゃなく」
みよ「今、ないから…」
斎藤「今、食べたからでしょ?」
みよ「責めなくていいじゃん」
斎藤「いや、責めるとかじゃないんだけど…」