星になれたら

一瞬の沈黙の後、アツシが言った。


「は？本当か！？何でだよ？」


亜矢は笑って首をかしげる。


「ヨースケのやつ可愛い顔して、変な性癖でもあったのか？」

アツシが真顔で尋ねる。


夏樹もクックッと笑って言う。

「いきなり縛られたか？」


「どう考えても亜矢が女王様やろ？ヨースケはどMっぽい…」



「…何でSM？」

ジュンが呆れて笑う。


「…そうそう！あたしがヨースケを縛りつけて、めちゃめちゃに痛めつけちゃったから逃げられちゃったの。」

―嘘は言ってない



そんな気がした。


（痛めつけたのは事実だから…）




「あたし、どSだもんなぁ～…」


そう明るく言う亜矢の笑顔が痛々しくて、ジュンは目を背けた。