星になれたら
大きな目に厚い唇、小さな顔、元々色素が薄いようなふわふわな長い髪。





亜矢14歳、ジュンは16歳だった。








惹き付けられて、俺はライブが終わったあともその場を離れられなかった。



ギターケースを肩にかけて帰りかける亜矢さんを俺はじっと見てた。





亜矢さんはくるっと方向を変えて、俺のほうにやって来て隣に座った。






「死にそうね?」



優しい笑顔だった。




涙が自然と溢れて止まらなくなった。






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