隣り合わせ
帰省
シフトの入れ違いで更衣室で、亮が居た。


「よっ!お疲れ!」


夜中を回っていた。


ここの漫画喫茶は24時間営業している。


夏休みだと…学生の客が大半を占めている。


漫画に熱中する奴や、カップルでテレビを見たり、ゲームをしたり…。


色んな、客がいる。

それぞれ、自由な時間を、満喫してんだろうなっ?


「今日も満室か?」


亮が着替えながら聞いた。

「あぁ…!」


そうだ!


麻衣から聞いたんだ!


あいつの、姉貴と付き合ってる事。


「亮?」


「何か…?」


亮が、靴の紐を結び直す。


「お前、嘘つくなよ?」


「はっ?」


亮は、突然の質問でびっくりしていた。


「何かあったの、敦?」


何だか、苛々していた。


ここまで、言って分からないのかよ。


「麻衣の姉貴と付き合ってるんだろ?」


亮は、アハハ!と笑いながら…。


「当たり〜!付き合ってるよ!」


「友達とか言うなよ!」


「ごめん!
俺達さぁ〜友達の期間長すぎて、ほらっ!いざ、カップルなんてさっ!さすがの俺も照れるっつーの!」


まぁ…。


亮の今の言葉、本音かも?


「悪く思うな…」



「あぁ…!」
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