隣り合わせ
白い外壁の図書館と、銀杏の葉の黄色が映える。


秋の半ばには、大学の説明会が入ってくる。


俺はスイッチを入れ替えて、久々の図書館の入る。


そして。


いつもの席に座り、参考書を出した。


麻衣の姿を探すが、どこにも居なかった。


きっと、また現れるだろう。


いや?


まだ、あいつは部屋から出て来ないのか?


『一体何が起こったんだろう!』


だけど、今考えてもどうにもならない。


俺は、静かな空間で時間を忘れる程、ノートを何枚もめくっていた。
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