隣り合わせ
少し、痩せたんじゃないか?


麻衣は…俺に気づくと笑って、手を振った。


「帰ってきたって亮ちゃんから聞いて…。」


「あっ、そうだったんだ。」


パーカーのポケットに手を入れて何か?言いたそうな麻衣。


俺の、自転車の籠に目を移すと


「いまから…ご飯なんだ?」


コンビニの袋を指差した。


「麻衣、なんかあったのか?亮が心配してた。それに、余計かもしれないけど、勉強してるのか?」


俺…何言ってんだ?


肝心な事、言わなきゃいけないのに。


麻衣には、謝らなきゃいけないのにさっ。


避けて通る事は…出来ない。


「……ごっめんなさっい!!」


麻衣の口から出た言葉は、俺が言わなきゃいけないもの。


なのに、なぜ?


麻衣が謝るの?


そして、麻衣の目から大粒の涙が流れていた。


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