きみが望めば
26.追跡
「王子様、知らせが入りました。白浜の丘あたりにお姫様は連れ去られたようです。」


「白浜の?今回は確かか?、、すぐに用意を、私も向かう。」
「かしこまりました。すぐにご用意を。」


白髪交じりの爺はさっと姿を消した。
金色の月を目の前に、王子は顔を曇らせた。
同じような金色の瞳を思い出していたからだった。

僕の姫をーー。


「出立!」
アル王子は愛しい姫を求めて出発した。
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