きみが望めば
どれくらい歩いたのか、どこを歩いているのかわからないけど、あたしはまだ湖の傍だった。

雨なのか涙なのか、たぶん両方が混じって頬を濡らしている。頭から全身がびしょ濡れだ。
でもそんなのどうでもよかった。

こわかった。
ソラなのか、ラファなのか。。

心が痛かった。
ソラも共存するという身体を突き飛ばしてしまったことが。

寂しかった。
今こうしてソラが傍にいないことが。

でも、ソラをラファ無しで考えられるだろうか?時折見えた金色の瞳、やっぱりラファはソラと一緒にいるんだ。。

「あたし、、どうしたら、、」

思考は堂々巡りだった。
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