きみが望めば
「はい。」
ノックされた扉に返事を返した。

これでいいのかしら?
戸惑うあたしに扉が開かれた。

「これは、、美しい。

さっきのままでも可愛らしかったのに。これは、、

ドレスを着たきみもとても素敵だよ!」

アル王子だった。

部屋に入ってすぐ、べた褒めされ、きらきらした王子さまの瞳で見つめられた。

これで落ちない女の子はいないだろうなと思ってしまう。

「アル王子も、その、、素敵ね。」

「ありがとう。」
ふわりと笑う。さすが王子さま。
その笑顔にやられてしまいそう。


何、、あたし、王子さまとハッピーエンドに行くって決めた途端王子に傾いてきてるの??


ヒラヒラふりふりのシャツではなく、フリルのない、だけど純白のツヤの美しいシャツを着こなしている王子。
前のシャツよりぐんと素敵に見えた。


アル王子はあたしの手をそっと取った。
「ここまでの無礼を許してほしい。きみを無理矢理連れてきたこと。同意も得ずドレスに着替えさせてしまったこと。全てきみが愛しくてしたことなんだ。」

王子の手があたしの手を優しく撫でている。
「きみの初めてのキスも。」
かっと顔が熱くなった。
首のあたりまで熱くなる。

火照る顔を隠したくて手を払おうとした。
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