きみが望めば
「隠さないで。」
アル王子の両腕に抱き入れられる。

「この香り。」
「やめて、、あたし、、」
抵抗するが逃げられない。

「まるできみの体温に反応して香り方が変わるみたいだ。こんなにも香りが変わるなんて。」
顎の下にアル王子の手が添えられる。
上を向かせられ、王子の顔が近づく。

ハッピーエンドのため、、、

逃げられない腕の中、あたしはぎゅっと目をつぶった。


ゴチんっ。
「っ痛。」
おでこに軽い衝撃がきた。

驚いて目を開ける。
アル王子のどあっぷ!

「っ!!!」
目の前に、いや、おでこを合わせてアル王子が!
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