先生と、ひとつ屋根の下
「……本当に、よかったよ…栗原先生、意識が回復して。」
二人で電車を待ちながら、
マフラーに顔をうずめた。
もう、冬が近づいてる。
「ってかさ、…ちゃっかり、栗原先生、栞って呼んでたよね。
生徒のこと、誰も名前で呼ばないのに。愛されてるね~栞」
「…そ、そうかな…?」
…てっきり、他の人にも名前で呼んでるんだと……
どうしよう、嬉しい……
「早く戻ってあげなよ?
あ、でも、誰かと鉢合わせしたらヤバいか」
「うん、だから、夜にまた行くよ。」
二人で電車に乗って、
先に私が降りる駅に到着。
「じゃあね、奥様」
「なっ……う、うん。明日ね、あかり」