先生と、ひとつ屋根の下





わ、私は先生にそんな多大なご迷惑を……


「だから今日優勝したら、
先生にお姫様だっこ頼もうって決めたの!!優勝しかないからね、栞!」



沙紀ちゃん、ポジティブだ、、。




でも、私も優勝したいっ!



──────────………‥



「2年バドミントン優勝、4組!!」







準決勝で戦った2の4に負けて、私達5組は3位で終わった。




「お疲れ、沙紀ちゃん」


「お疲れ……。あーあ、勝てると思ったのに……」




「それでも3位決定戦では勝ったし!男子卓球は3組優勝だって!」


「栗原先生にお姫様だっこしてもらおうと思ってたのに…!!」


「──しないから。」


慰めあってた私達のところに、



先生が歩いてきた。




「栗原センセぇ……」


「でも、高野は相変わらず上手かったよ。バド部にスカウトしたいくらい」


「やった!じゃあこの流れでお姫様だっこ…」
「だからしないって。



青木、体の具合は?」




「あ、大丈夫です」


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