『“せんせい”のくせに。』


だって有希の彼氏って…、


「ゆーきちゃん!」


そう言って有希に抱きついてきたのは
有希の彼氏“三郎”。

明るい茶色の髪に、腰パン、
鼻の下にも顎にもちょびひげを
はやしていて。

名前が“三郎”だと知った時は
そのミスマッチ具合に
かなり驚いたことを覚えている。


「三郎また遅刻したの?
本当に卒業できなくなるよー」

「有希…、俺のこと
心配してくれてんの?
まじ嬉しいんですけどお。愛してる」


まじチャラいんですけどお。
< 57 / 119 >

この作品をシェア

pagetop