秘密のカレはV(ヴィジュアル)系
*
「わっ!」
キャノン砲の派手な破裂音で、私は物思いから覚め、現実に引き戻された。
キラキラした紙吹雪がステージ上で舞い踊り、とても綺麗だ。
「かお姉、今日の瑠威、最高にノッてるね!」
「……そうだね。」
小西君は満足そうな顔でステージをみつめてた。
彼にとっても、シュバルツは大きな夢。
いつかはメジャーデビューすることを信じて、シュバルツのことでいつも駆け回ってくれている。
ギターのオルガとは幼稚園の年少さんの時からの付き合いだって言っていた。
小西君にとってオルガは、いや、シュバルツのメンバーは家族のようなものなのかもしれない。
彼らの夢はきっといつか…
そう遠くない日に実現されると信じてる。
演奏も見た目も楽曲も、プロ級と言って良いほどのクオリティを持ったバンドだもの。
その日が来たら、私は最高に幸せな気分と最高に悲しい気分を味わうことになるんだろう。
もうその覚悟は出来ている。
だから、私はその日が来ることを心待ちにしている。
(それは嘘ではないわ…)
「わっ!」
キャノン砲の派手な破裂音で、私は物思いから覚め、現実に引き戻された。
キラキラした紙吹雪がステージ上で舞い踊り、とても綺麗だ。
「かお姉、今日の瑠威、最高にノッてるね!」
「……そうだね。」
小西君は満足そうな顔でステージをみつめてた。
彼にとっても、シュバルツは大きな夢。
いつかはメジャーデビューすることを信じて、シュバルツのことでいつも駆け回ってくれている。
ギターのオルガとは幼稚園の年少さんの時からの付き合いだって言っていた。
小西君にとってオルガは、いや、シュバルツのメンバーは家族のようなものなのかもしれない。
彼らの夢はきっといつか…
そう遠くない日に実現されると信じてる。
演奏も見た目も楽曲も、プロ級と言って良いほどのクオリティを持ったバンドだもの。
その日が来たら、私は最高に幸せな気分と最高に悲しい気分を味わうことになるんだろう。
もうその覚悟は出来ている。
だから、私はその日が来ることを心待ちにしている。
(それは嘘ではないわ…)