Happy Christmas♪



席を立とうとすると

「キャッ!」

腕を引っ張られ隼人お兄ちゃんに引き寄せられる。

隼人お兄ちゃんの胸に私の背中が…

まるで背後から抱きしめてるみたい。

そして耳元で

「…ごめん」

「……」

「せっかく陽菜ちゃん来てくれたのに…楽しんでたのに俺自身でぶち壊して」

「お、お兄ちゃん」

あ、 ついうっかり。

また怒られる。

「お兄ちゃんでいいよ。照れ臭いんだろ?隼人って呼ぶのは」

「う、うん」

そりゃ、物心ついた時から『隼人お兄ちゃん』って呼び続けてるんだもの。

直ぐには『お兄ちゃん』なしで『隼人さん』とは面と向かって呼びにくいよ。

「分かってる」

「……」

耳朶に隼人お兄ちゃんの唇が触った。

体がゾクッと震える。

私…また真っ赤だよ。

気持ちは離れなきゃって思うんだけど体が心の言うことを聞かない。

それと隼人お兄ちゃんの腕が鋼のように強く身動きも取れない。

『離して』とか身じろぎして逃れようとするのが普通なんだけど …この力強い腕に絡め取られているのが嫌ではない。

ううん、むしろ心地よいって言うのか温かく安心感がある。

パパ以外の男性に抱き締められるなんて初めてなのに。




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