【完】好きって言ったら、




そんな店長はきっと土曜日も日曜日も両方入って欲しいとの意味を込めて言葉を言ってる。ということを羚くんはわかってて



「日曜日は女の子とデートなんで無理ですね」



笑いながら言う。




だから必然的に羚くんは土曜日には必ず出勤。



そうなると週に1回は必ず羚くんに会うから、自然と仲良くなった。



羚くんは土曜日以外にも結構入ってることが多いから今日いても全然驚かないです。



「どーしよー」


平日の7時過ぎ。


閉店時間まで残り30分となったカフェにはお客さんは1人もいなかった。


掃除をしながらわたしは羚くんの方をちらっと見る。



「お客さんいないからってサボらないで手動かしてよ」



「羚くんまで冷たい……」




彼氏である桐生くんの冷たさに比べたら羚くんの冷たさなんて全然だもん……!!




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