As sweet honey. ー蜂蜜のように甘いー




「千代、千代ってば!」





「え?……あぁ、ごめんねぼーっとしてた」





「ねぇ、何かあった?」





NOと言えば嘘になる




けど




「ううん、何も無いよ」





「ごめん、僕も最近忙しいから行けてなかったよね。そのせいで寂しい思いさせちゃった?やっぱり1人って心細いよね。昔は良く泣いてたくらいだもんね……」





「そんことない。大丈夫。それより、何で泣いたこと覚えてるのよ……!」





「む、それって僕なんかいてもいなくても別にどうでもいいってこと?」




ムッと膨れる悠太。




「そんな事言ってないよ」





「ふーん、そう?ならいいけどー」





「……時間が空いたらでいいから、いつでもうちに来てね?」




パパもママも仕事が忙しいから、帰ってこない日が多い。




帰ってきても、夜中だから





「千代がお願いしてくれたら行ってあげてもいいよ」




「っ!」




不意に後ろから耳元で囁かれ、全身がぞわっとする。




「あー、千代の耳真っ赤」





ま、また耳元で……!





私が耳弱いのを知っておきながらやる悠太は意地悪だ。




「こういうキャラもアリだと思わない?」



そんな表情も小悪魔の微笑みみたい



「あ、アリじゃ……ない」




「残念。まあ、コレは千代の前でだけにしておくよ」




テレビや雑誌の前なんかじゃ、絶対に見せない姿。




私にしか見せない姿がある。

















それは

















_____________私達が幼馴染だから





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